2016年9月17日公開!スタジオジブリ最新作を鑑賞してきました。
既にご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが、こちらのアニメ映画は、無声(台詞なし)です。
面白くない?つまらない?という評価も多々聞こえてくるのですが、実際はどうなのか?
鑑賞した感想やネタバレも含みますので、以下をご覧になられる方はご注意ください。
→ 【レッドタートル】原作やストーリー(あらすじ)ネタバレとは?海外(フランス)からジブリの作品がやってくる?
目次
1.「レッドタートル」無声(台詞なし)の評価は面白くない?爆死?
出典:ciatr
1-1.風景や描写はジブリ作品かな?
スタジオジブリといえば、宮崎駿のインパクトが強く、キャラクターデザインは独特のものがあります。
ナウシカ・ラピュタ・トトロ・魔女の宅急便・紅の豚・・・と挙げていっても、忘れなれない強烈な個性や性格が、キャラクターから醸し出されます。
それは、見た目(可愛い・美形)やキャラクターの人物像全てを含めて魅力的なものとして、脳裏に残っています。
さらに、美しすぎる風景や建物、魅力的な乗り物などキャラクターをさらに引き立てさせる描画も素晴らしいです。
スタジオジブリに対して、そのようなイメージを持たれている方であれば、今回の作品はジブリ?なん?と疑問を持たれる方も多いかと存じます。
1-2.キャラクターはあのアニメを彷彿と!
Sponsored Links
さて、今回レッドタートルのキャラクターを見て、個人的にすぐに思い浮かんだのがこちら。
出典: tintin
ベルギーの漫画家エルジェが生み出したタンタンという少年です。
タンタンの冒険シリーズとして24作を遺しており、彼に影響されたアーティストはヨーロッパを初め世界中に点在しております。
本作の監督マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットは、オランダ出身です。
幼少の頃より、タンタンシリーズには触れられていると思います。
間違いなく影響を受けたお一人ではないでしょうか!?
1-3.無声(台詞なし)評価はつまらない?面白くない?
今までのスタジオジブリ=宮崎駿の作品と思っていたら、面白くない!つまらない!になるでしょうね。
キャラクターデザインが全然馴染みのあるものではありませんので。
そして、劇的な展開や想像を絶するようなストーリーとも無縁です。
自然災害に見舞われたり、子供ができて幸せだったり、日常の延長線上のストーリが展開されているわけですから。
但し、この日常の延長線というのは、すごく考えさせられるものがあります。
自分の人生の投影をふとした瞬間にしてしまいます。
台詞がないからこそ、普通以上に人物の息遣いで葛藤や喜びを感じ取ることができてしまいます!
『レッドタートル ある島の物語』一切のセリフも説明も排除した自信が映像の力強さに表れている。誰の視点で話を解釈するかで印象は変わるかも知れない。シンプルで観る者に解釈をゆだねる作り。こういう映画が好きだという人が好きだ。 https://t.co/pjXAerOqP6
— fleur_eau (@fleur_eau) September 20, 2016
レッドタートルを見た感想は、誰一人として同じモノにはならないはずです。なんせ台詞がなくて謎だらけのまま終わるので、何の話だったか全く説明が出来ないのです。ただし、ひとつだけ多分多くの人が感じると思う感想があります。「あの主人公は自分だった」という感想です。危険な映画だと思います。
— 榊正宗(ずん子blender本発売中!) (@megamarsun) September 21, 2016
主人公は自分・・・なるほど!
2.「レッドタートル」鑑賞の感想は?(ネタバレ含む)
出典: cinematoday
2-1.映画館の様子
Sponsored Links
近くの映画館では上映されていなかったので、数駅離れた某映画館にて鑑賞。
シネマ会員ではなかったので、レディースデーを狙ったのですが、前日にインターネットの予約ではなんと4名・・・。
ということで、席は選びたい放題です♪
大コケ映画だと酷評されていますが・・・うーんこの公開後の入っていなさはびっくりです!
映画館側もジブリ作品の期待もあったのか、プレミアムシアターという豪華な作りのシアターでした^^
まるで、USJのアトラクションに向かう通路のようなワクワク感満載のシアター入り口なのですが、行った先は・・・
めっちゃ広々としたロビーなのですが、誰もいない・・・状態(笑)
シアター内は最終的に10名ちょっとでしたね。
早くも打ち切りとかなってもおかしくないですよ!(汗)
2-2.実際の映画は?(ネタバレ注意)
ある男が海で流されたどり着いた所は無人島
→脱出を試みるが何者かによって阻止される
→3度目の正直?の脱走を試みるが阻止していたものはレッドタートルと判明
→なぜか浜辺にやってきたレッドタートル、そして八つ当たりで殴りつけて殺してしまう??
→亀の甲羅の中になぜか女性が横たわっている?
→女性は目覚め、男と一緒に生活を始める
→やがて子供ができる(息子)
→何もない中で、幸せな生活を送り、息子は成長していく
→ある日島を飲み込むような津波が襲ってくる
→3人ともなんとか助かる(息子大活躍!)
→息子は、思うところがあって、島を出て行く
→二人になってからも仲睦まじく暮らす
→月日が過ぎ、二人とも髪の毛が白くなっている
→ある日、寝た状態のまま、男が息をひきとる
→それを看取った女は、レッドタートル(赤い亀)の姿に戻り海に帰っていく
2-3.個人的感想
上記のように淡々とストーリーが過ぎ去っていくのですが、海の綺麗さや効果音はアニメとは思えないような描写で感激です!
あくまでも「男」が主人公です。
島を出て行った息子はどうなったの?と気になるところですが、そこを敢えて気にさせないところが秀逸だなと感じます。
自分の人生を投影させると先ほど記載しましたが、状況を変えれば誰しも起こりうる物語なのです。
だから、ある意味この映画は「深い」です。
映画の解釈も人それぞれで、逆に委ねられています。
大人が一人で鑑賞して、人生を振り返るのにはいい映画なのですが、子連れは「ない!」ですね。
確実に退屈しますね・・・(苦笑)ああ一人で行ってよかったと^^
後、物語的には「かぐや姫」が情景として当てはまるようなと思われます。
映画レッドタートル。せりふなし。事件は津波だけ。10年をかけて製作したスタジオジブリ最新作。場所もどこかの島の話し。自然と人間の関係をあらためて考えさせてくれる。あれこれと意味付けすれば、どんどん評価が高くなりそうな作品だが、個人的に感動することはなかった。#レッドタートル
— 升田尚宏 (@masudanaohiro) September 19, 2016
『レッドタートル ある島の物語』一切のセリフも説明も排除した自信が映像の力強さに表れている。誰の視点で話を解釈するかで印象は変わるかも知れない。シンプルで観る者に解釈をゆだねる作り。こういう映画が好きだという人が好きだ。 https://t.co/pjXAerOqP6
— fleur_eau (@fleur_eau) September 20, 2016
3.まとめ
人生の正午を過ぎたような大人が、自分の人生を振り返り、解釈をするにはいいのかもしれないけど、順風満帆な若者が見るとどうなんだろう・・・と。
ましてや子供向きではないので、年齢層が結構限られますね。
秋の夜長じっくりと静かに映画を観て、人生を振り返りたいという方にはオススメです!
→ 【レッドタートル】ある島(無人島)はどこ?実在の舞台(モデル)はあるのか徹底検証!