映画「この世界の片隅に」公開から3週間以上経ちましたが、遅ればせながら鑑賞してまいりました。
感想や評価は、面白い?面白くない?
女優として再起をかけたのんの評判は?
あらすじネタバレの詳細を記述しておりますので、ご注意ください。
気になる方は、5.を飛ばしてお読みくださいね。
実は鑑賞が遅くなったのは、近くの映画館で当初は上映されてなかったのです・・・^^;
日々のタイムマネジメント的には、移動するというのが、少し困難なこともありまして。
ついに先週、めでたく上映となり(パチパチ!)
私のリアルな付き合いの方や、Facebook上でも絶賛の嵐だったので、気になってた映画なのですがますますこれは拝見しないと・・!!となりました。
映画の聖地(ロケ地)情報は、以下をご覧ください^^
→ 【この世界の片隅に】聖地(ロケ地)とは?呉や広島の舞台(ネタバレ含む)は?
目次
1.【この世界の片隅に】基本情報
1-1.基本情報と上映時間
原作:こうの史代
音楽:コトリンゴ
上映時間は、126分とアニメ映画にしては少し長い方だと思われますが、柔らかなタッチの絵とそれとはギャップのストーリーに目は離せない状況でした。
1-2.コトリンゴとは?
日本テレビ「明日、ママがいない」 ドラマ主題歌 『誰か私を』 より。
映画の世界観をさらに上昇させているのが、コトリンゴの歌に尽きますね〜^^
戦火激しくなる状況下に突入する悲壮感やそれでも慎ましく日常を送ろうとするすずさんの健気さが、柔らかな歌声と浮遊感ある音楽で集約されていると感じます!
プロフィール(経歴)
5歳からピアノ、7歳から作曲をはじめ、1999 年にバークリー音楽大学に留学。
ジャズ作曲科/パフォーマンス科を卒業し、ニューヨークに生活拠点を移す。
2006 年に坂本龍一に見出され、坂本龍一とavexグループが共同設立したレーベル「commmons (コモンズ)」よりメジャーデビューを果す。
2013年夏、KIRINJIにキーボード・ボーカル担当として加入し、ソロ活動とともに活躍の場を広げている。
2.【この世界の片隅に】主要キャスト紹介
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2-1.北條すず(声:のん)
出典:konosekai
絵を描くことが大好きな女性で、性格は天然キャラの不思議ちゃん(?)。
18才で呉の北條家に嫁ぎ、慣れない生活ながら、持ち前のマイペースな素直な性格が受け入れられ、北條家でも愛される存在に。
2-2.北條周作(声:細谷佳正)
出典:konosekai
海軍軍方会議所の録事(書記官)で北條家の長男。
性格は温厚で、幼い頃に出会ったすずを探し出し結婚する意外とロマンチスト(?)
2-3.黒村径子(声:尾身美詞)
出典:konosekai
周作の姉。すずには何かと辛く当たる存在。
夫と死別し、娘・晴美とともに北條家に出戻ってくる。
2-4.黒村晴美(声:稲葉菜月)
出典:konosekai
径子の娘で、周作の姪。
すずに懐き、二人で絵を描いたり船を見たりして過ごしている。
2-5.水原哲(声:小野大輔)
出典:konosekai
海軍に入隊し、重巡洋艦「青葉」の乗組員となったすずの小学校時代の同級生。
実は、すずさんと相思相愛だった!?
2-6.白木リン(岩井七生)
出典 : konosekai
遊郭で働く女性。
遊郭に迷い込んだすずを助け、親しくなる。
3.【この世界の片隅に】感想や評価は、面白い?つまらない?
年明けにほんとに上映が拡大します。びっくりするくらい。今お客さんが入ってくださってることを、たくさんの映画館の方々が信じてくださったからです。まだまだがんばらなくては。
— 片渕須直 (@katabuchi_sunao) December 5, 2016
公式サイトで数えてみたら、今後公開を控えている映画館は78。しかも上映終了したところは見たところ皆無。これは凄い。>RT
— 高山瑞穂 (@mizpi) December 5, 2016
3-1.上映館が上映開始後、倍増に!
上映する劇場は1週目(11/12)は全国63館で、11月末には82館と上映館を伸ばしていっている状況であります。
年明けも公開が決定しており、150館とさらに増えます。
小規模公開の映画としては異例の大ヒットとなった本作は、海外でも注目を集めることとなりそうです!
3-2.クラウドファインディング手法による資金調達
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本作品は、元々企業からの資金調達が難航していたのでクラウドファンディングを使って、制作費を稼いだという実績があります。
実際に3374人から3912万1920円を集めて、出資企業を募るためのパイロットフィルム(試作映像)を製作したそうです。
出典: makuake
第2回目のクラウドファウンディングは、海外での配給を受けて、片渕監督が海外に出向く費用を募りました。
なんと、わずか11時間で目標額の1080万円に達したそうです!
「この世界の片隅に」 クラウドファンディングして良かったよー(T ^ T)
おもしろい つまらないで評価できる作品じゃないね(T ^ T) 興収は伸びないだろうけど =作品の価値じゃないからな(T ^ T) てかエンドロールに名前出た嬉しさww— 熊の落とし子 (@ppppuuu_1940) December 1, 2016
クラウドファウンディングされた方の喜びの声もありますね^^
3-3.感想や評価の詳細は?
「この世界の片隅に」のすごい所は、一度見ると自分がその中の一部になってしまう所で、見た後に好意的な作品評であったり、好意的な感想を目にすると、作品の成り立ちには全く関わっていないのに、まるで自分の事ように嬉しく思うのだ。
すずさんの事を家族の一人のように思えるからこその心情。— イタリアの種馬 (@kossan7283) December 5, 2016
『この世界の片隅に』感想③:こういう市場主義に流されない至極真面目な作品が多くの人に受け入れられている今の状況はとても嬉しい。みんなに観てほしい特別な、大切にすべき一品。
— 我妻和樹(あがつまかずき) (@zukizuki_kun) December 4, 2016
母も「この世界の片隅に」を観た、とても良かったということで、同じ監督の作品だけど全く雰囲気の違うブラックラグーンを面白がって勧めたら「こっちの方が好き」と言い出して、母の開けたらいけない箱を開けてしまった感
— わこ:コミックス発売中フレンズ (@wako3999) December 4, 2016
yahoo!映画や映画.comなど評価レビューサイトでも4.41や4.5(5点満点中)高評価を獲得しております(2016/12/4現在)
今後さらに上映館が増えるということで、本作の認知も上がり、さらに評価が上がることを期待します。
商業的なプロモーションがほとんどなく、SNS等のネットの底力をまじまじと見せられた本作品。
ツイートでの感動や感想は、日に日に増えていくばかりです。
序盤で、私のリアルの友人たちが絶賛していると言いましたが、
・感動してすぐに立ち上がれないぐらい、グッときた。
・予想を覆して良い作品、もう一度観たい。
など普段から映画好きの人もたまたま本作を観たという人も絶賛の嵐なのです。
個人的には、戦争映画というより戦争時の生活を丁寧に描き、人間の葛藤や悲壮感や絶望とその中で生きる力や希望を見事に集約している作品だと感じております。
淡々としている日常を突然失ってしまう怖さ、大事な人を突然なくす悲しみ、戦争というフィルターを通して、その世界観を享受したのですが、2016年今を生きる私たちにとっても身近に感じられる作品に仕上がっているというのが、ある意味怖いです。
4.【この世界の片隅に】のんの評価評判は?
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本作品は、のん(能年玲奈)の改名後の初主演のアニメ作品となりました。
出典: natalie
第38回ヨコハマ映画祭にて、映画『この世界の片隅に』が作品賞を受賞しました。そして、のんに、審査員特別賞をいただきました。素晴らしい賞をありがとうございます!そして、おめでとうございます!
詳細はヨコハマ映画祭HPをご覧くださいhttps://t.co/4Oc0HiWySK
— のん STAFF (@non_staffnews) December 3, 2016
のん目当てで行ったけど(゚∀゚)「この世界の片隅に」よかった。悲しいシーンでは泣かなかったけど日常のシーンでなんかジワジワ来て感じホロッて感じで。のんが最高でした。
— もんた (@No_mino2) November 25, 2016
『この世界の片隅に』を観てきた。絵、音楽、物語、声、どれをとっても素晴らしく、この映画をつくってくれた人たちに心からお礼を言いたくなった。とくにアニメーションとスケッチ画の組み合わせ方、のん(能年玲奈)の声の演技が息を呑むほど見事で、本当に世界の片隅に小さな光を見つけたよだった。
— 加齢の市民 (@mizubasyo3004) November 25, 2016
・・・アニメーションの語源は「命を吹き込む」だと言われているが、のんがおこなったことはまさにそれだ。戦時下の暮らし、その細部に宿った大切な何かを慎ましく綴る映画の筆致も、のんの演技がなければ、あそこまで胸に迫ることもなかっただろう。のんの芝居は、音楽や音響を超えた効果で、わたしたち観客ひとりひとりの心に語りかけてくる。その精密さ。と、同時にある豊かさ。・・・
出典:realsound
上記のツイートにもありますが、日常のふっとした瞬間のシーンで涙してしまうんですよね・・・。
声の演技だけで、ここまで感動を与えられたのは初めてです。
のんの広島弁も違和感なく、相方の家族と話しているような錯覚さえも覚えました!(相方の家族・親族は生粋の広島県人)
ああ、年末に里帰りしたら、義母の声を聞くだけで泣きそうになるかも;;
監督からの熱烈オファーを受け、すずさんを受けることになったのん。
「私は戦争や暴力の描写が苦手で、これまで目を向けずにいました。戦争は『非日常な別次元のもの』と思っていたんですが、原作を読み、『戦争というのは別次元ではなく、日常と隣り合わせにあったのかもしれない』と感じました。すずさんの声を『絶対にやりたい!』と。すごく共感する部分があったんです」
「どんなことがあっても日常は巡ってくる」
辛い時こそ、淡々と過ごしていく・・ということの難しさも映画から読み取れます。
それを見事に体現しているのんは素晴らしかったです!
「タブーなき」といわれるMXですが、大川プロデューサーが『この世界の片隅に』ののんこと能年玲奈を番組に出そうとしたんですが旧事務所から抗議があって断念しました。テレビの片隅のMXくんだりまでマメに圧力ご苦労様です。
— 町山智浩 (@TomoMachi) December 2, 2016
改名騒動がまだ尾を引きずっているところが否めませんが・・・
のんには本当にこれからも活躍してほしいと心から願います!
間違いなく本作は、「あまちゃん」に続く、彼女の出世作になると感じております^^
5.【この世界の片隅に】あらすじ(ストーリー)ネタバレ
*プロローグ*幼き日の思い出・運命の出会い
(1)人さらいにあう
浦野すず(本編の主人公)は、3人兄妹の長女。海苔梳き業の家の生まれ、おっとりマイペースな性格です。
ある日、風邪をひいた兄の代わりに街中の料亭におつかいに行くことになりました。
おつかい途中に道に迷ってしまい、声をかけたのがたまたま人さらいでした・・・。
大きなカゴに押し込められてしまい、その中には、同じように人さらいにあった男の子がいました。
その男の子に、人さらいにあったことを教えられ、初めて自分の状況に気づくすず(苦笑)
なんとか窮地を脱しようと、双眼鏡におつかいに持たされた海苔を拝借して貼り付け、人さらいに渡します。
それを覗き込んだ人さらいは、夜が来たと勘違いして、その場で寝てしまいます。
無事に、人さらいから逃れることが出来、おつかいも無事に終了!
兄弟のお土産に、キャラメルを買って帰るすずでした。
(2)座敷童との出会い
ある夏の日、叔父さんの家に子供達だけで行くことになりました。
スイカを持ち兄妹3人で大潮を利用して、海を渡ることに!
妹のすみは、疲れて来歩くことにも飽きて来ました。
すずは得意な絵で、興味を引き出し、なんとか歩かせようと奮闘^^
スイカの持ち運びも交代しながら、なんとか家にたどり着きますが、3人揃ってドロドロに・・・。
暫くして、両親もやって来て、子供達は川の字に並んでお昼寝タイム。
天井をぼんやり眺めるすず。
すると隅が開き、中から子供が出て来ました!
慣れた様子で、天井から降り、縁側のスイカに一目散。
無心に食べ、なくなったところを「スイカ、持って来ましょうか。」と尋ねるすず。
スイカを持って戻ると、先ほどまでいた子供はいなくなっておりました。
大人たちには、寝ぼけているんだと勘違いされますが、祖母だけは、子供の存在が分かっている様子です^^
(3)水原との思い出
高等尋常小学校の6年生になったすず。
授業で絵画を提出することがあり、絵が得意なすずは、早々に書き上げて家に戻って来ました。
家の手伝いでコクバ(焚き付け)拾いに出かけると、水原に出会いました。
水原は、海難事故で兄を亡くしておりました。
家では両親が飲んだくれており、帰りたくないと言い放つ。
代わりに、絵画を描いてあげるすず。(水原は、授業を抜け出してたのか?)
白い波が白うさぎが跳ねているようだという水原から着想を得て、キャンバスに白うさぎをたくさん描いてみました。
家に帰る理由ができてしまったと、絵を持ち帰る水原でした。
この絵が、市の大会に出品して入選することになるようです(笑)
5-1.すず、呉に嫁ぐ
19歳のすずは、叔母さん宅で、海苔好きの手伝いをしておりました。
そこで、実家から、指名で縁談話が来ているので急いで帰ってこいとの連絡が入ります。
相手方の指名で選ばれたすずですが、全く覚えがありません。
婚礼時の着物を祖母から渡され家路につくのですが・・・。
家に入り損ねてしまい、晴れ着を頭からかぶりつつ途方に暮れていたところ、周作とその父に偶然遭遇してしまいます!
すずとは気づかれず、道案内をします。
後日、珍奇な女に導かれて、無事帰宅できたと連絡が入ります(笑)
すずの両親も相手が気に入って、いない間に縁談があっさりとまとまってしまっておりました。
昭和19年2月、実家から2時間程離れた呉に急遽嫁ぐことになったすず。
優しい義両親と物静かな周作と一緒に、これからの生活が、始まりました。
5-2.義理姉現る
回覧板や配給当番など、慣れない北條家での生活は、持ち前のマイペースな明るさとおっとりとした性格で、ご近所ともうまくやっていけそうです。
そのような中、義理姉・径子が姪っ子を連れて北條家にやって来ました。
すずの身なりを見て、発狂する径子。
急遽、卸した着物で、モンペづくりを始めるすずですが、お裁縫があまり得意ではありません^^;
嫁の仕事を率先して手伝い、里帰りを促す径子。
(半分追い出しで、半分気を利かしているといった感じでしょうか・・!)
久々に実家に戻り、たっぷり寝るすず。
家族や姉妹水入らずの団欒で、楽しい一夜を過ごします。
出典:buzzplus
お小遣いをもらったすずは広島で、スケッチブックを購入し、街中の写生に励みますが、そのせいで、呉に帰る切符を買い損ねて、再び実家に戻ります(笑)
5-3.径子が出戻る
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出典: natalie
慣れない生活のせいか、頭にハゲができてしまっていることを周りから指摘されるすず。
そのような中、物資も少なくなって来ており、たんぽぽやはこべら・配給のイワシの干物で、3食をいかに作るかが腕の見せ所です。
出典: konosekai
楠公飯(なんこうめし)という、米をよく炒り三倍の水でじっくり炊き上げたご飯なども食卓に並びます。
しかし、どうやらかなり不味かったらしいです(苦笑)
近隣では、建物疎開が始まっておりました。
夫が病死してから元々折り合いの悪かった義両親との関係もあり、離縁をした径子が北條家に戻ってきました。
空襲警報も日々多くなる中、防空壕作りに励む一家。
家族総出で作業に勤しみますが、義両親と周作すず夫婦の仲睦まじい様子に嫉妬が隠せない径子なのでした(笑)
ある日、畑作業をしていると、急に絵が描きたくなったすず。
しかし、憲兵に見つかり、家に連れ戻され叱咤されます。
この頃、風景の写生は、軍部の機密が漏れないように厳しく取り締まれておりました。
間諜行為(スパイ)と間違われたのですが、北條家の面々はすずの性格が分かっているので、ありえないと笑いをこらえるのに必死です。
激怒の憲兵に、神妙なすず、笑うに笑えない北條家の面々。
戦況下でも笑いをもたらすすずさんの存在は、貴重ですね!
5-4.すず迷子になる
出典: newtype
貴重な砂糖壺を水に沈めてしまい台無しにしてしまったすず。
義母のへそくりを貰い、闇市に買い物に出かけます。
配給の六十倍の値段にびっくり仰天ですが、清水の舞台から飛び降りる気分で購入することに。
帰り道、すっかり迷子になり、遊郭に迷い込みます。
路頭に迷いしゃがみこんで落書きをしていると声をかけられます。
リンとの出会い(正確にいうと再会)です。
帰り道を教えてもらったすずは、絵を描いて欲しいと頼まれました。
時間がないので、また描きにくると伝えると、こんなところ来ない方がいいと言われてしまいました。
5-5.水原が訪ねてくる
海軍の乗組員である水原が、入湯上陸という名目で、呉に降り立ちました。
すずを訪ねてくる水原、北條家の面々とも対面です。
なんらかを感じ取った周作は、家長として家で泊まらせることはできないと納屋に案内します。
ゆっくり話もあるだろうと行火を持って行かせる周作ですが、家の鍵を閉めてしまいすずは戻れなくなってしまいました。
すずに言いよる水原ですが、すずは拒み、周作のことを愛しているということを自覚するのでありました。
5-6.兄の戦死と義父さん
すずの兄が戦死してしまい周作と一緒に久々に実家へ戻ります。
呉へ戻る汽車の中で、先日の水原がきた時の周作の行為をせめるすず。
無理やり結婚させてしまったすずに後ろめたさを持っている周作でしたが、本音のぶつかり合いで漸く夫婦喧嘩ができた二人でした。
日に日に空襲警報が多くなり、呉にも敵機が現れるようになってきました。
ある日、畑仕事をしていると、敵機襲来!
ちょうど帰宅した義父は、すずと晴美を守ろうと陰へ導きます。
空襲警報が解除され、家に戻ろうとしても義父は起き上がりません。
ま、まさか砲弾に当たってしまったのでは?と焦るすずと晴美。
夜勤明けで、空襲中にもかかわらず、その場で熟睡してしまったのでした・・(笑)
5-7.晴美の死と右手を失う
昭和20年5月、義父の勤務する工場に敵機襲来。
工場の一部に被害と死傷者が出てしまいました。
そのような中、周作は軍事教練を受けるため、3ヶ月は自宅に戻って来れなくなりました。
非常時ですが、ますます周作との絆は深まるばかり。
家を守り、周作の帰りを待っていると約束するすずでした。
義父も無事で、海軍病院で入院しておりました。
晴美を下関の元夫実家へ疎開させようと呉駅へ向かうも、切符を買うのに時間がかかるので、父のお見舞いに連れて行って欲しいとすずにお願いする径子。
義父のお見舞いを無事済ませ、駅へ戻ろうとする矢先、空襲に遭遇し、時限爆弾の被害に巻き込まれてしまいます。
晴美は亡くなり、すずは利き腕の右手を失ってしまいます。
5-8.歪んでいる自分
娘を亡くしたことを悔やみすずを責める径子。
右手は失いつつも一命をとりとめたすずはいたたまれません。
空襲の波は押し寄せるばかりで、北條家にも焼夷弾が落とされます。
片腕ながら必死に火を消すすず。
呉の市街地の大部分が火の海と化した空襲でした。
翌日、軍事教練が中止となり、戻ってきた周作。
周作にもたれかかるように倒れるすず。
相変わらず寝たきりのすずですが、妹のすみがお見舞いにやってきました。
北條家にいるのも色々辛いから、広島に帰っておいでと声をかけるすみ。
5-9.義理姉との和解
7月の後半になり、1日に何度も空襲警報が鳴り、敵機が空を襲うようになりました。
庭に突如現れた鷺に逃げるように導くすず(逆に導かれている?)。
道端に一人取り残され、敵機がすずをめがけて襲ってきます。
そこに突如現れた周作に助けられます。
広島に帰りたいと伝えるすずですが、周作とスッキリしないまま別れてしまいます。
8月6日、実家に戻るため荷造りをしているすず。
径子がすずのために着替えを手伝い、モンペを縫って渡します。
そして、すずを責めたことを謝ります。
「すずさんが嫌にならん限りすずさんの居場所はここじゃ、気がねせんと自分で決め」と。
ピカッと外が光ります。
「(着ていたものを取り出し)洗ってもらえますか・・・」と径子に伝えます。
径子と和解したすずですが、今度は地響きがありました。
広島市内に原子爆弾が落とされたのでした。
広島の実家が気になりますが、まだ安静にしていなければならないすず。
そして、終戦を迎えます。
5-10.すみとの再会
終戦は迎えたものの物資は不足し、炊き出しにも長蛇の列です。
なんの行列かもわからないまま並んでいると、径子とばったりあうすず。
占領兵にお菓子をねだる子供達を見て、息子を心配する径子。
並んだ先でもらえたものは、占領軍の残飯雑炊。
自分たちだけ食べるのも憚られると感じていると、すずはチョコレートを取り出します。
子供と間違われたすず(笑)!米兵さんに道を教えたたら、お礼にチョコレートをもらっていたのでした。
警戒心がないと説教をする径子ですが、家族揃ってすずのもらったチョコレートを頂くのでした。
一方で、すみが生きていたことがわかり、叔母家に向かいます。
父は亡くなり、母も行方不明だと知らされるすず。
5-11.結末
広島の中心地で、周作を待つすず。
海軍の解体が終了し、広島で仕事が見つかった周作。
ベンチで二人食事をしていると子供が寄って着ました。
なぜかシンパシーを感じる二人は、子供を呉に連れて帰ります。
子供がなかなかできない周作とすずにとっては、運命的に出会った孤児なのかもしれません。
北條家に連れて帰り、何事もなかったように普通に受け入れる家族。
エンディング曲では、孤児は成長して、すずの片腕となり、裁縫をしています。
すずの洋服も作っているというほのぼのながらも感動が散りばめられております^^
6.まとめ
出典: eiga
「第38回ヨコハマ映画祭」に先駆けた実行委員会で、主演の映画「この世界の片隅に」が作品賞、のんが「審査員特別賞」のW受賞を果たしました!
さらに上映館数が増えておりますので、是非お近くの映画館でお楽しみください^^
→【この世界の片隅に】評価や感想は面白くない?ネタバレあらすじやのんの評判は?