映画「結婚」が2017年6月24日公開しました!
・映画の評価(レビュー)や感想はつまらない?面白くない?
・あらすじ(ストーリー)や結末はどうなっているのか?
・原作とキャラクターの設定や結末が違う?
原作は井上荒野の「結婚」ということで、実写映画化という期待もある作品です。
映画に関するネタバレもありますので、ご了承の程おすすみください。
気になる方は、以下目次を参照していただき、クリックしておすすみください。
1.映画【結婚】作品情報
1-1.基本情報と上映時間
脚本:尾崎将也
原作:井上荒野「結婚」
音楽:谷口尚久
上映時間は118分です。
原作は、父である井上光晴さんの同名小説へのオマージュとも捉えられる作品です。
きっと、映画化に関しても作成側との綿密なやりとりや思いがあったことだと思われます。
1-2.主題歌はディーン・フジオカ「Permanent Vacation」
作曲・作詞もディーン・フジオカが自ら携わっっているという・・・
マルチな才能を存分に発揮されておりますねー♪
↑上記公式はショートバージョンですが、フルバージョンの公開も楽しみですね♪
PVが見事に映画の世界観を表していてびっくりです。
「水」というのは、キーワードですからね。
映画を観た後は、特にこのPVの素晴らしさがわかります!
ディーン自身が、曲も映画の一部と言っていたのも頷けます。
2.映画【結婚】キャスト(登場人物)
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2-1.古海健児(ディーン・フジオカ)
出典:pia
名前や職業を偽りつつ、心を虜にして女性を騙しお金を蝕んでいく。
彼が一般に知れ渡ったのは、朝ドラ「あさが来た」の五代友厚役でしょう^^
知的で爽やかな雰囲気と演技が評価され、一気に大ブレイク!
その後、ドラマでも活躍なさってましたが、今回初の主演映画と相成りました。
俳優業だけでなく音楽活動も積極的にされており、昨年末は2都市でライブも!
「permanent vacation」では、そちらの魅力に直に触れることができます。
2-2.工藤麻美(中村映里子)
出典: matsu-c
結婚=幸せと頑なに信じる女性で、古海との結婚を夢見ている。
1998年生まれの28歳の女優で、10年前から女優として活動されております。
今回、初めて年齢を知ったのですが、若いけど大人びた表情で、もっと上の方かと思ってしまってました^^;
2-3.千石るり子(柊子)
出典: kekkon
他の女たちのように詐欺にあいかけたが、古海と一緒にいたい為、相棒を名乗りでる。
連続テレビ小説「まれ」で、ヒロインの先輩パティシエ役で一世を風靡した柊子がるり子役で登場です。
柊子といえば、陶子だと未だに感じるぐらい「まれ」のインパクトが強かったのですが、今回は、可愛い女性を感じ取ることができました^^
2-4.古海初音(貫地谷しほり)
出典 : kekkon
いつも家で帰りを待っている癒し系の妻であり、二人の間に子供ができることを楽しみにしている。
連続テレビ小説「ちりとてちん」で初主演で、今や押しも押されぬ女優として活躍中です^^
主演映画「くちづけ」(13)では、ブルーリボン賞主演女優賞を受賞。
舞台やナレーションにも活動の幅を広げられております!
2-5.吉岡真奈(松本若菜)
出典: aaa
結婚より自立している関係を望んでいるが・・・!?
「腐女子彼女」(09)で映画初主演。その後も英語やドラマに多数出演されております。
2-6.穂原鳩子(安藤玉恵)
出典 : kekkon
古海とは婚活パーティーで出会い、ワインに対する造形が深い(?)
劇団出身で、「夢売るふたり」(12)で第27回高崎映画祭最優秀助演女優賞受賞。
近年の主な出演作は、「恋人たち」(15)「バースデーカード」(16)「チア☆ダン」(17)などがあります。
2-7.柊泰江(萬田久子)
出典: kekkon
過去を知るきっかけを与えることになるが、本人も謎に包まれている。
女優としてももちろん活躍されていますが、類まれなるファッションセンスも度々話題になる萬田久子。
役どころは、時代劇、サスペンス系、主婦などとても幅広く、映画よりテレビでの活躍が見られますね^^
ミス・ユニバース日本代表に選ばれたこともあります。
2-8.キャストの感想
西谷監督は、連続テレビ小説「あさが来た」では演出を務めておられ、五代役のディーンに魅了されたようです。
ということで、キャストも朝ドラつながりなところがありますねー!
萬田久子や貫地谷しほりと実力派キャストに加え、新進気鋭の柊子や、10年以上活躍していて実力を伴っている他キャストと魅力満載です。
3.【結婚】あらすじ(ストーリー)*ネタバレ注意*
出典: kekkon
「結婚しよう」
家具店で働く麻美は、出会って間もない古海にプロポーズを受けました。
結婚を考えるにはまだ早すぎる・・・もっと相手のことを知らないと・・・と思いつつ、「結婚」という幸せに心躍らせます。
相棒のるり子との遭遇に戸惑いつつも、古海のことを人気小説家と信じる麻美は、これから生活を共にするマンションの敷金を言われた通り振込ことに・・。
振り込んだが最後、古海は麻美とは一切会わなくなってしまいました。
新居用にベッドなどの高級家具類を社販を利用して買い物をしていたのですが、同僚にも祝福されつつも本当のことは言えず泣き崩れる始末。
相棒のるり子ですが、彼女も古海の結婚詐欺の被害者になりかけた人物。
騙されたと気づき、脅迫まがいで相棒を名乗り出て、今では詐欺によって手に入れたお金を分配しております。
るり子は他の女が幸せから不幸になっていくのを一緒に傍観しつつも、古海のことを諦めきれずにいる女性です。
次のターゲットは、真奈という元編集者でキャリア志向の女性です。
写真展での待ち合わせに、るり子の代わりに来たというところが、初めての出会いとなりました。
展覧会の後、一緒にカフェに入るものの結婚には興味がないと言われてしまい、古海はるり子にターゲットの選定に苦言します。
出典: kekkon
るり子のおかげで、複数の女性をターゲットにしなければいけなくなっておりましたが、幸せで穏やかな結婚生活を送っている古海です。
初音には、営業の仕事をしていると嘘をついて過ごしていますが・・・
一方、市役所に勤める鳩子も古海の被害者です。
彼女は、私立探偵の矢島に古海探しの依頼をしにやって来ました。
ワインのテイスティングの会で出会った古海と情事を繰り返し、挙げ句の果てに、田舎の母親が病気だから手術代の100万円を渡し逃げられてしまったのです。
しかし、警察に被害届を出さないのは、まだどこかで彼のことを愛しているから・・・?
手がかりになる決め手がなく奔走していたところ、矢島は麻美と接触することができました。
麻美も古海を探そうと、二人で訪れた場所を中心にさまよっていたのでした。
こうして、鳩子・麻美とかつて古海に詐欺にあった女性たちが出会い始めました。
出典 : kekkon
その頃、真奈への”仕上げ”をしている古海。
空間デザイナーと名乗り共同運営しないかという話に、真奈は驚きつつも実力が試せるとOKの返事をします。
その流れで、結婚している方が、ビジネスパートナーとしても都合がいいということで、プロポーズもする古海。
結婚が目の前にあるとわかった時の嬉しそうな顔を見るのが好きという古海ですが、難攻不落そうな真奈をも落としてしまいました。
その様子を一部始終見ていたのか、突如店舗のオーナーである泰江が現れます。
しかし彼女は、古海の嘘に合わせてくれました。面白そうだということで・・・。
出典:kekkon
母と息子のような年齢差もある二人ですが、鳥居の前に写っている男の子の写真をきっかけに古海の過去を調べることにした泰江。
とうとう古海の過去が明かされていくことになりました。
古海は初音に本当の自分のことを話しますが、初音は騙されていたことを知っていた・・そして妊娠も嘘だったと話します。
逆に信じられなくなった古海は放心状態で、泰江との旅行を決意します。
矢島は、ついに古海にたどり着きます。 詐欺にあった他の女たちも(るり子を含め)古海に迫ります。
豪華客船が出港する港で、泰江を待つ古海。
そこへ騙された女たちがやって来て来ます。
悪事を迫られ取りつく島もない状況の矢先、古海は海に飛び込みます。
驚く女たち・・・!!!
警察で事情徴収を受ける泰江・るり子・麻美・鳩子・真奈・・・そこで、古海の本当の人物像を泰江から語られます。
壮絶なる過去を知りつつも、複雑な思いになる女達です。
結局、行方不明のまま見るかることはない古海のことを、るり子は旅立った泰江に伝えます。
とある海岸沿いに打ち上げられ、自分が助かったことを知る古海。
思い出の歌を口ずさみながら、どこかを目指し歩いていきます・・・。
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4.【結婚】評価(レビュー)と評判の声
4-1.一般的な評価は?
大手の映画評価サイトでは、
*Yahoo!映画(5点満点中3.56点)
*Filmarks(5点満点中2.4点)
2017/06/26時点ですが、まあ3点あたりなんだろうな・・と感じていたら、やはりです^^;
4-2.個人的な評価
原作とは、設定人物が違います。
どうしてそこ変えたんだろう?というのは謎です。
別にそこまで変えなくても、そのままで良かったんじゃないのかと腑に落ちない部分も・・・。
それは置いといて、ディーンフジオカの魅力を存分に浴びたかったら、本当にオススメします(笑)
ストーリーの流れは、小説の方がダントツいいです。
はっきり言って結末も違いすぎてビックリでした!
(ま、原作結末も読者の想像にお任せするという感じですけどね)
今回は、ストーリーが見たいというより、ディーンを堪能しに言ったので、良しとします♪
後、萬田久子のハマりすぎている泰江役。
本人そのものやん!というイメージ通りだったのは、萬田久子だからこその役得も感じられます^^
(私も萬田久子のようなカッコいいイメージの女性に50代は目指したいものです 笑)
4-3.SNS上での評価・評判の声
映画「結婚」観終わった(*´ω`*)
結婚詐欺師の結末がどうなるのか!?
と思ってたけど…
きっと陰があるんだろうなぁて思ったけどやっぱり…
女側から見ると最低な男だけど、それには切ない過去があると思うと…
そんな感想でした#結婚 #映画結婚 #ディーンフジオカ— ばつまる (@batumaru_kachan) June 24, 2017
『結婚』騙される女性たちの中で安藤玉恵はやっぱり上手いな〜と。誰も友達になりたくない所は共通してたけど。ディーンフジオカは横顔の伏し目の睫毛で出来る影と、ルービックキューブのシーンが良い。しかし万田久子が全て掻っ攫った感がある(笑) https://t.co/Z3r6LZVLZQ
— もも (@GD_momoco) June 26, 2017
私も安藤玉恵さんにグッと来ました。
市役所職員という堅実な職業と裏では・・・という顔の持ち方が秀逸ですし、舞台出身の女優さんだから見ていて安心。
心を掴まされましたねー!
映画結婚 なんばパークス特別上映の感想
ディーンの美しさを堪能✨ 共演の俳優さんたちの存在感にびびる。笑い、涙、ほかにもいろんな感情がわき起こった。
リピートして、再確認したくなる場面がたくさんある。#ディーンフジオカ #萬田久子 #貫地谷しほり@DeanFujioka— RIKA5693 (@gorokumi) June 14, 2017
笑いというのがどの部分にあったのか是非知りたいです!
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5.【結婚】感想と見どころを解説
5-1.とにかくディーン・フジオカ推しの映画
*ピアノシーン
*社交ダンスシーン
ピアノは本人が演奏されているとのこと!
元々ミュージシャンとしても活躍されていますが、なんて優雅にオシャレにそしてカッコよく弾きこなされているのでしょう。
映画でのこのシーンが大好きです^^(ここだけYoutubeで切り取ってくれてありがとうKADOKAWAさん 笑)
結婚詐欺師というのは、ある意味演じるということにフォーカスすると「俳優」という職業に通じるとディーンさん。
一人の人間として、色々な一面を目の前の人に表現する
人間的にも大きな器を持っていないとできない2つの職業なのかもと感じました。
今回は、世の女性が、古海にだったら騙されてもいい!!!と思われたのでしょうか(笑)
私なら「振り込んで・・・」と言われるまで余韻に浸りたいと思ってしまったりするかも(爆)
「結婚」主演のディーン・フジオカさんと。どんな時も紳士的でレディファースト。作品に対してストイックに向き合う姿。ご一緒させていただき、教わったこと、忘れません。本当に、ありがとうございました。 #結婚 #ディーンフジオカ さん #心から #感謝しています pic.twitter.com/ZcIRPUhC7c
— 柊子 (@act_21_shuko) June 28, 2017
ディーン・フジオカとのキスに貫地谷しほり「溺れるかと思った」、「結婚」初日 https://t.co/udf25AroMm #ディーン・フジオカ
— 映画ナタリー (@eiga_natalie) June 24, 2017
共演者の女優さんたちからも絶賛の嵐^^
おディーン様の魅力は、芸能界でも一押しなのかも!
5-2.結末(ラスト)が小説とかなり違う
監督が、初音=貫地谷しほりとイメージしているほど、黄金のキャスティングだった貫地谷しほり。
初々しい妻ですが、夫が結婚詐欺師をしていることも気づいており、家財道具のほとんどを持ち去り出ていってしまいます。
ある意味二重性を持つ性格を見事に表現されており、終盤「えええ??」「どういうこと?」って未だに真相がわからない部分もあります。
久々に「ゾッとするな・・」という演技を見せていただきました。
(個人的には、何気ない演技で「怖い」と思わせられる映画の方がツボなんで)
泰江が、ディーンが行方不明になった後、詐欺にあった女たちにディーンの過去や本当の状況を話す部分がありますよね。
結婚はしていなかった・・・と言い、るり子は「嘘でしょう?」と驚愕します。
彼女は、古海に黙って自宅にいる妻に結婚詐欺のことを何度か話していたからです。
だから、結婚は妄想??とも伺えます。
原作では、妻を残して出ていってしまう・・がラストです。
妻を捨てたのか?警察に自首しにいったのか?失踪したのか?・・・と色々読者に妄想させるラストの集約。
映画では、実は妻の方が古海を嘲笑い陥れた感満載です。
(るり子の入れ知恵も華麗にスルーしているのは、原作も映画も同じ感じがしますv)
ということで、映画の結末は、大どんでん返しをくらいましたね^^;
5-3.「水」がキーワード
実の母親に海に投げ込まれる(=殺されかけた)という壮絶な過去があり、今でもふと脳裏に焼きつく感覚がぬぐいきれない様子が度々描写されています。
埠頭や川べりであったり、気がつけば一人佇みながら昔聴いていた歌を口ずさむのは、どこかで母親の思い出を無意識に探っていているのかとも感じられます。
降りしきる雨、シャワーシーンであったり、「水」による視覚と聴覚情報を重視している映画でした!
5-4.古海はなぜ結婚詐欺をするのか
実の母親に海に落とされた過去を持つ古海。
最初に触れる女性(しかも母親)にありえないことをされ、一種の女性不信なのかもしれません。
女の喜ぶ顔を見たいと言いつつ、騙して後を去っていくという結婚詐欺師になったのも過去のトラウマがあるのでしょう。
大人になっても過去に体験した壮絶な出来事は、忘れようにも忘れがたく・・・。
泰江とは唯一肉体関係を持たなかった(?)かもですが、ちょうど母親と同じぐらい年齢の女性ということと母親を思わせる過去を持っているのとで惹かれあったのかもですね。
てっきり泰江が古海の実の母親だった・・とかになるのかと途中で思ったりしたのですが、ちょっとホッとしました。(なんかそれって残酷すぎるやん!と)
後、原作は女達もライバル心がもっと顕著で、るり子に実は鳩子あたり殺されたんじゃないかというのを匂わせるシーンもあります。
映画では、女達が妙に連帯感があるなと感じさせられました。
6.まとめ
出典: eiga.com
全国で35館程度の上映でのスタートということで、世間的に同じジャンルの映画としたら「昼顔」の方が知名度は確実にありそうです。
五代ロスの女性にどれほど訴えかけられるのかも映画のヒットにつながりそうな予感!
開幕初日に行きましたが、おディーンファン層って年齢層が高く感じました。
平均40代なのかも??私の周りなんて、どう見てもうちの母親世代が多かったぐらいです!
そして見事に女性ばかりというのはお約束です。
結婚していてもしていなくても、おディーン様の魅力に浸る珠玉の2時間の権利は全ての女性にあります^^
まるで、妄想逃避旅行に出かけた気分でした♪
と同時に、「結婚とは何か」いう意味もまじまじと考えさせられる、ある意味深いテーマを取り扱っている映画だと感じます。
上映館数が増えること願います!